重松清の「きよしこ」との出会い
このブログを作成するにあたり、思い出したことがあったので早速記事にさせていただきました。
みなさんは吃音をご存知ですか。
所謂どもりと呼ばれているもので突然言葉が上手く出てこなくなる障害です。
「は、ははははじめまして。」と単語の始めの音を繰り返してしまう症状を連発、
「はーはーーじめまして。」と単語の始めを伸ばしてしまう症状を伸発、
「っ…は…っ…」と始めの言葉すら出なくなってしまう症状を難発といいます。
そして随伴運動。
吃音の症状が出たとき、つまった言葉をなんとか出そうと手を振ったりして体を動かすことです。
何故吃音になるのかはっきり明確な原因は分かっておらず、治療法は未だ確立されていません。
吃音は健常者がなるどもりとは全く違います。
もちろん健常者の方と同じように緊張したらどもったりもしますが、吃音は環境、とき、場所を選ばず突然言葉がつまり出なくなってしまいます。
ですので「緊張しなくていいよ。」という言葉は吃音者には当てはまりません。
吃音者はこの部分で理解されず苦しむことが多いです。
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長くなってしまいましたが、私が初めて「吃音」という言葉に出会ったときの話をしようと思います。
当時私は小学4年生で、自分がどもることに悩んでいる最中の頃でした。
(ちなみに最初にどもった記憶があるのは小学4年生です。)
毎週月曜日、全児童が体育館に集まる全校集会で月に一度、図書委員会のおすすめの本を紹介するというコーナーがありました。
1年生から6年生の図書委員が一人ずつ前に立って本の紹介をします。
その日の最後、珍しくある先生が「先生も本を紹介していいですかー。」と一冊の本を紹介しました。
その本の題名は「きよしこ」で吃音という言葉がつまって上手く話せない清くんのお話でした。
話を聞いた途端、私だ…!と思いました。
自分と同じ悩みを抱えた人がいる驚きと、ちゃんと症状として認識されてるものなんだという安心感。
誰にも理解されない怖さ、当時本気で一生誰にも理解されないんだと思っていた小学生の私にとってそれは衝撃で、それまでの辛かった思いが涙になって溢れました。
先生の話を聞いたあとすぐ図書室で借りて、家でブックライトに照らしながらお布団に隠れては何度も泣いて読んだのを覚えています。
吃音になり始めたときにこの「吃音」という言葉に出会ったのは偶然だと思っていたのですが、
もしかしたらその先生は私の吃音に気づいて本を紹介してくれたのかもしれないなと今となって思ったりもします。
悩んでいたあのとき「きよしこ」に出会えたことに感謝します。
興味がある方は機会があればぜひ読んでみてください。
ありがとうございました。
ヒカリ
はじめまして。
はじめまして、こんにちは。
ヒカリと申します。
今回振り返ることもなかった自分の半生を綴ろうと思いブログを作成しました。
きっかけは、安藤たかゆきさんの「こころを病んで精神科病棟に入院してました。」というコミックエッセイを読んだことです。
自分の人生は挫折して逃げての繰り返しでとてもじゃないけど人に語れるものじゃない、と思って過去をひた隠しにしてきました。
出会う人には明るい元気な自分を見せて病気の自分を隠してきました。
陰の部分を話して自分は楽になったとしても相手に余計な心配をさせてしまうのなら陽の部分だけを私だと思ってくれればいい。
そう思ってました。
そのため、うつの症状(双極性障害II型)が出るたびに周りとの関係を断って逃げてきた人生でした。
今でもなかなか上手く生きられません。
そんな私ですが、情けないなりにも歩んできた日々を語ることで同じ思いを抱いている人、形は違えど生きづらさを感じている人に微力ながら力になれればと思っています。
ヒカリ